【HTV9リレーエッセイ】
三菱電機株式会社
HTV/HTV-Xシステム設計担当
岩井 俊輔
私は三菱電機入社時、HTV5からHTV電気モジュールのシステム設計を担当してきました。当時は主に種子島宇宙センターで射場試験を経験させていただきました。
HTV4の頃、私はまだ学生で深夜に打ち上げ中継を自宅で見ていた傍観者でした。それがHTV5ではまさか打ち上げの最終設定を行い、射場から打ち上げる当事者にいるとは思いもしませんでした。
そして、HTV8からは運用管制官に参画しております。これまでは種子島でHTVを宇宙へ見届けておりましたが、管制業務では、ISS到着までHTVを導いてきました。
運用管制官になるためには厳しい訓練に合格する必要があります。この訓練になかなか通らず、非常に苦労しましたが多くの先輩エンジニアをはじめとする皆様に支えていただきました。
ラストフライトのHTV9では訓練の成果を発揮し、安全かつ確実にミッション完遂をさせます。
現在はHTVを引き継ぐ新型宇宙ステーション補給機”HTV-X”のサービスモジュール開発に設計当初から参加しています。特に設計初期ではHTV-Xを宇宙空間で飛行させるためのエンジン(スラスタ)の配置に奮闘しました。物資を最大限輸送できるようにするために必要な特別な配置でしたが、エンジンからでる熱や機器との干渉など様々な条件下、最適な位置を見つけることに苦労しました。
また、ドッキング実証ミッションや月への物資輸送などHTV-Xを発展させた機体への検討も行っており、HTV-Xの活躍の場はまだまだ広がります。私にとっての宇宙開発はこのHTVとともに歩んでいきそうです。この道は簡単ではありませんが、宇宙への挑戦ができることに喜びをかみしめつつ一歩ずつHTVの成功と自身の成長をさせていきたいと思います。
このような状況ですがチーム一丸となり、ミッション成功と皆さんへ希望を届けたいと思います!
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